2017.08.19 Saturday

カラーによる肌荒れについて

いつもロイヤルマングルーミングをご愛顧いただきありがとうございます。

今回のブログでは私も手荒れで悩まされる原因の1つ、ヘアカラーによる肌荒れやアレルギーについて書かせていただきます。

[ヘアカラーのアレルギーについて]

今まで何度もヘアカラーを使用したことがあり、沁みたり、かゆくなったことがなかったとしても絶対に大丈夫ということはありません。花粉症などのアレルギーと同じように、今までアレルギー反応を起こしたことがなくても、突然発症することがあるからです。

私も手荒れなどほぼした事がなかったのですが、理容業界で20年以上仕事をしてきて、ハードな仕事と年齢による潤いの消失、そして積み重なった薬剤による負担で今ではカラー剤に直接触れるとかぶれるようになってしまいました。

一度でもアレルギー反応が出てしまうと、以降ずっとアレルギーは続くと言われているそうです。使うたびに症状がひどくなる恐れもあるため、アレルギー反応が出た人はすぐにヘアカラーの使用をやめなければなりません。

かぶれるというほどではない軽いかゆみのみの症状でも、それが染めのたびに起きているならアレルギー反応の可能性がありますのでご注意して下さい。

ひどい症状に発展する危険性もあるため、一度でもかぶれた人は以後絶対にヘアカラーを使用しないようにと、日本ヘアカラー工業会では注意を呼び掛けているそうです。

[カラーによるかぶれの原因]

◎ジアミン系薬剤によるアレルギー

ヘアカラーリング製品はたくさんありますが、アレルギーによる皮膚疾患などで問題となっているものが「酸化染毛剤」です。ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染めなどの名称で販売されているお薬です。特徴は、

○一回の使用でしっかり染まる

○シャンプーしても色落ちしない

○色持ちが約2カ月持続

と、染毛力に優れているため、もっとも広く使用されているカラーリング剤です。

市販のヘアカラーにも、美容院でのカラーリングにも広く使用されているこの酸化染毛剤には、PPDA(パラフェニレンジアミン)などのジアミン系の薬剤が含まれています。かぶれなどの皮膚疾患の主な原因は、このジアミンに対するアレルギー反応によるものなのです。

アレルギーの症状としては、ヘアカラー後、

・頭皮がかゆい

・頭皮が腫れたり、ブツブツができる

・髪の生え際や額に湿疹ができる

・頭皮や顔、耳、首すじなどが赤くなる

・まぶたや顔が腫れる

というふうに現れることがあります。

症状がでるのにも個人差があり、遅延型アレルギー体質の方はカラーリングの直後には症状は現れず、時間を置いてから(48時間後あたりがピーク)症状がひどくなる場合もあるそうです。

気づかずにヘアカラーの使用を続ければ、上記のような症状が更にひどくなり、頭皮から液がにじみ出てひどいかゆみに襲われたり、全身性の蕁麻疹が出たりと、重いアレルギー症状に発展する危険性があります。

ごくまれにですが、呼吸困難や血圧低下による意識障害などの大変危険な症状が現れることもあるそうです。

現在、軽度のアレルギー症状だったとしても、放っておくと徐々に症状はひどくなっていきますし、突然重い症状に変わってしまう危険もあります。かぶれや腫れが見られた場合はすぐに皮膚科での受診をお願いします。

◎刺激性接触皮膚炎
ヘアカラーによるかぶれの多くはジアミン系の薬剤によるアレルギー反応によるものです。ただ、中には、薬剤の刺激そのものが原因の「刺激性接触皮膚炎」の人もいます。

この場合、アルカリの刺激や過酸化水素の反応時の刺激など、アレルギー反応には関係なくかゆみや痛みを感じることがあります。

髪の洗い過ぎ、洗浄力の高いシャンプーなどが原因で、頭皮のバリア機能が低下している人が多いのも、このような皮膚炎の増えている原因と考えられています。

ヘアカラーをするたびに、かゆみや気になる症状がある場合、それが刺激性のものなのかアレルギー性のものなのか、はたまた両方持ち合わせているのか、素人判断ではわかりかねます。

[もしアレルギーなどが出てしまったら?]

理美容室・自宅でカラーリングをしている時に、強いかゆみやピリピリ感、気分が悪くなったりした場合、すぐにカラーを中止し、シャンプーをしてカラー剤を落とします。

医療機関(皮膚科)で診断される際、ヘアカラー剤の成分表を持参すると早くアレルゲンを特定できます。理美容室でカラー成分表はいただけますので、ヘアカラー剤の成分表を持参して医療機関に向かって下さい。症状に合わせたお薬を出してもらえば、症状は次第におさまります。

[パッチテストについて]

市販のカラー剤にはアレルギーが起こらないようにとパッチテストというのをお願いしています。カラー剤を肌につけても問題ないか試す事でリスクを回避するテストです。

でも、実は、ジアミンのパッチテストを行う行為自体の問題点、

・パッチテストを行うことにより、アレルギーを獲得してしまうリスクがあること

・腕の内側のテストでは反応がなくても、頭皮には反応が出てしまう場合があること

・度重なる染毛によるアレルギー獲得がほとんどであり、一度のパッチテストではあまり意味がないこと

などにより、医療機関ではジアミンのパッチテストは行わないようになってきているらしいです。元々アレルギー体質の人は、

・初めてヘアカラーを使用するとき

・前回、かゆみや赤みなど気になる症状が出たとき

など、必要最低限にした方がよいかもしれません。

[カラーのアレルギーと判明したら]

もう、今までされていたカラー剤を使う事はできません。今までと違う選択をしていただくことになります。選択肢としては、

・カラーをしない。

・ジアミンの入ってないカラー剤にする

ということになるかと思います。ジアミンの入ってないカラーには、ヘアマニキュア、ヘナ、カラートリートメントなどがあります。

今までと違うお薬でなくなる以上、不便な事も増えるかも知れません。

ヘアマニキュアは地肌につくとカラー剤が取れないので根元は染まりません。

ヘナ100%のカラー剤は天然原料で安心ではありますが、黒髪を明るくする事はできないですし、白髪は赤やオレンジに染まります。赤くならないよう染めれるヘナはジアミンの薬剤が合成されているそうです。それから当店ではヘナを扱っておりません。ヘナでのカラーをご希望されるなら問い合わせしてから行かれる方がいいと思います。

そしてカラートリートメント、染めるというより使うたびに表面に付着していくような物なので、洗う度に色落ちもするし、濡れると服やタオルに色がついてしまうこともあります。

安全な範囲でカラーを楽しむか、カラーをしないで白髪の姿を今の自分として楽しむか、ライフスタイルで求めるものは変わるでしょう。ただ、あれるを軽視すると後々大変な思いをしなくてはならないかも知れません。

ぜひ、信頼できる担当の理美容師の方としっかり話し合い、あなたのベストな選択を見つけて下さい。

ロイヤルマングルーミング   スタイリスト

市村隆介